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楽農ファームたけした日記

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フローズンあまおう 誕生の物語 前編

2019/12/16 by 武下 浩紹

【お前とは一緒に暮らせん!どうして親の言うことがきけんとか!】


今日は母の登場です。

冒頭の一文は私と母の親子喧嘩の言い合いの一例です。

何年もやってました。 さすがに今は落ち着きましたが。。

同じ性格なんです。 自分より他人を大事にしなさい、器を超えるな。。そう小さい時から呪文のように言われて育ちました。

ぶつかるときは、真正面から至近距離でバズーカー、いや、連射式の回転しながらバズーカーが発射されるイメージ。。

よく父が、「はい、はい。。」といって退散するのを見て育ちましたが、無理もない。

小学校の頃はサッカー部に属してましたが、保護者仲間で、母よりももっとしゃべる人もいて、その人が「顎た会長」

うちの母は「黄金の顎」

私がしゃべるのは「黄金の顎」の血です。

そんなことが言いたいのではなく、
この黄金の顎と顎がぶつかるときに
武下家の時代が動いてきました。
悔しいほどに品質があがる。。
今日はフローズンあまおうの話です。

母はよく苺の冷凍作業を手伝ってくれます。
ありがたいんですが、作業基準が高くもあり、
商品以外の規格外の苺にもどうにか粘る。捨てない。
できるだけどうにか素材として生かしたいという気持ちでしょう。
わかるんです。  一生懸命、収穫してきて、完熟収穫が故の傷みや過熟はまだいいんです。

味が薄い苺。  これは包丁を入れたときに、繊維が充実してない、すなわち養分がきれいにいきわたっていなくて味が薄い。

それは冷凍しても味は薄い。 煮詰めたところでやっぱり薄い。

充実した果実と全然違うんです。

母もわかっています。  だからそのたびにこんな味の薄い苺作って、お前はどうするつもりだ!

破壊力抜群のキャノン砲です。 瞬時に火を噴きます。

でも母の愛情は、何としても息子夫婦を支えたい。。

その気持ちから、どうにかして美味しく利用できないかと考えて、規格外品の冷凍として、商品とは別枠で製氷会社に保管料払って保管すると言い出しました。

「うーん、でもどうせ使えない。。捨てるしかないよ。」

そういう私に対してなんと返ってくるかというと。。

どどどどおー  だーん!
「じゃあ、どうすっとか!こんないちご作って、お前は一体どうするつもりか!」

何度も同居は無理だ。。と思いました。

でもそれが母の愛情の強さでもありました。

結局、その味が薄い苺はどうなるか。。。

10月くらいまで使いこなせるわけもなく、稲刈り後の田んぼにスコップでアナ掘って、埋めます。  保管料払ったうえで、夜中に汗だくになって、穴を掘る気持ち・・・

絶対に美味しい苺を作ってみせる。。。

もう親子喧嘩はたくさんだ。。

穴掘りも嫌だ。。。

こんなこと二度としたくない。。

でも何年かしました。

だんだんと減ってきました。

技術。。。簡単じゃないです。  どうやったらイチゴが美味しくなるか。。

苺は教えてくれません。  わからない。 わからないんです。

周囲の先輩農家に聞いても、みんな意見が違うし、勘で話してるから数字がわからない。  もちろんその中にヒントがあります。

自分で試すしかなかった。

どれだけ失敗しただろうか。。。

それだけ親子喧嘩もエスカレート。。
北海道の芸能人の田中よしたけさんは生キャラメルで成功したって、、8年だって、お前は何年かかるんだ!

・・・

俺がききたいよ。

そして伝説の名台詞。。

「お前の顔を見たら死にたくなる。。」

ここまで生みの親に言わせてしまいました。

死にたくなるくらい息子を愛し、息子の暴走を正そうとしていた母。。

なんどもぶん殴ってやろうかって感情的になりながらも、

そこまで愛されてるのかと、この人の愛情表現はなんでこんなに激しいんだ、鬼だと思いながらも、絶対に超えてみせる。。その思いで生きてきました。

そこまで母を信じるには中学時代のある出来事がありますが、
それはまた別の物語で告白します。

どんなに苺の研究で失敗こいても、私はこの母のプレッシャーがあって、絶対に超えたる!なんとしても乗り越えるんだ!

家の中で普通にリビングに座りたい。 親子げんかしたくない。

今、少し落ち着いたかな。。まだまだ火薬臭い時がありますが。。(笑) 臭ったらすぐに逃げます。

そしてやっと決定的な数字をつかんだ。

技術は再現性のあるもの。 数字です。 やっとつかんだ。
この母の激しい愛情表現があって、うちのフローズンあまおうの品質が高いんです。

繊維が充実していないイチゴはもちろん捨てます。 その前に収穫時点でわかるようにスタッフの指導をしています。

15年以上経過し、悪戦苦闘の歴史の中、このフローズンあまおうの高品質が生み出されました。

私は毎日のように食べてます。 そのたびに親孝行せにゃいかんなと頑張る意欲が出てきます。

高品質なものにはそれ相当の物語が必ずあります。

じゃなきゃ限界の壁を超えれない。
フローズンあまおう。
大切なご家族と笑顔のひと時を過ごすのにお役立ち出来たら幸いです。

あまおう冷凍

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