栽培方法について 高校生の質問への回答 あまおう産直農家物語
2018/10/28
栽培方法、たくさんの情報があります。 私はいろんなことを試してきました。
なぜ?
味を保てなかったからです。 味が保てないと何が起こるか・・ 大量廃棄です。 田んぼに穴掘って、イチゴを埋めていました。 しかし数日でその穴を掘る労働力すら大変で、心が折れてしまいました。
収穫した苺を田んぼに廃棄。 家族からは気が狂っていると、ものすごい批判にあいました。 たしかにあの時はどうかしていたと思います。
それほど味にこだわってどうするんだ、暖かくなってきたら、イチゴは味が落ちて当たり前なんだ、馬鹿じゃないのか、お前は。。
その罵声に悔しくて悔しくて、でも産直農家として、お客様のギフトの予約にどうしても出荷することができなかった。
お客様とのメールのやり取り、電話でのやり取りが心を通わせ、私に絶対にこれ以上はいけないというハードルがしっかり出来上がっていました。
そのハードルを越える手段がわからない。 だから試験管と試薬を取り寄せ、肥料濃度の分析、バランスの組み合わせ、既存の肥料のバランス分析データーを見たりと必死で実験を繰り返しました。
でもなかなかおいしくならない。一か月近くたち、もう駄目だと途方に暮れていました。 仏壇の前に座り込み、先祖に敗北宣言をしたんです。
じいちゃん、すまない。とんでもない跡取り息子だ。。すまないと涙した時に、奇跡の思考が降りてきました。
そうか、このバランスだと足りないのか! 栄養失調だったのか!
そんな試行錯誤の中に生み出した今の肥料バランスです。
私の栽培方法で最も特徴的なのは肥培管理です。 これが味を左右する。